ソニッカートは日本を代表するグラフィックアーティストたちのライヴペイティングを中心に、ボランティアスタッフと共にアトラクション制作やボディーペインティングなど、会場に来れない子供達と絵を描く事の楽しさを味わってもらったり、グッズ制作など、おもしろそうな事を重点として活動しています。

印象派の大作を目の前に、言葉を失い鳥肌がたつ感覚を味わった誰もがそれにやみつきになり、足しげくまた別の展覧会に向かう。その魅力は何か。一つの作品を前にそれぞれの頭の中で時間を巻き戻す。この作品はどのように描かれたか?作者の意図は?このように立派な額に入って大きな美術館で観られる事を想像しただろうか?さらには作者の生い立ちまで想像力を働かせる。
ライヴペイントはまさにその逆の発想。完成された絵画を美術館で鑑賞する事とも異なる、立派な額もなく、作品にあった照明もない、作品自体を引き立たせる装飾をいっさい取っ払い、手の内をさらけ出す。目の前で絵の具や筆を使った「本番勝負の生きたペインティング」をソニッカートではゼロから完成まで体感することができる。スタート前、真っ白な壁と作者、そこから何を感じ、何を描くのか?どのように描くのか?想像力をかきたてられる。 ソニックアートのこだわりは、まず作者がプロであること。日本を代表するクリエイター達が、同時に同じ場所に集まり一斉に創作するライブであること。表現の形や日々の活動の場はそれぞれ異なるアーティスト達が、限られた時間と道具のみを使用し仕上げていく、プロの底力、技量に一瞬も目が離せない。
あるロック歌手が「Live is Alive」と言ったが、ライヴペイントもギャラリーの目の前で、アーティストが「本番勝負の生きたペインティング」を行なうことで、アーティスト達の熱いマインドが、ソニッカートというフィールドに集結している。
アーティストの発掘、発信にも力をいれている。多数の若き才能を表現する場を設け、毎年大盛況をよび、大勢の流行に敏感な世代と直接接するまたとないチャンスに彼らがモチベーションを高め、今後の日本のアート文化が発展する一つのきっかけとなればと思います。

芸術文化は人々に楽しさや感動、精神的な安らぎや生きる喜びをもたらし、人生を豊かにするとともに豊かな人間性をやしない創造力をはぐくむものです。
簡単に言えばそんなところですが残念ながら日本は絵画作品を手にする点ではかなり遅れています、欧米には絵画を飾る文化があり、アジア各国、特に中国、韓国の現代美術への入れ込みにも圧倒されています。日本のアートフェスなどで大きな絵の交渉をしているのはほとんどが外国人です。今の日本ではその文化が浸透していないが、ネームバリューや投資目的で選ぶのではなく、本当に気に入った絵画を飾る、いつかそんな日が来る事を希望し期待している。

クリエイティブな発想が豊な生活や社会を築き上げていく事を信じて、黒沢明の言葉で締めたいと思います。
「創るということはすばらしい事です」。

MINDWARP 代表 沼野高明

企画制作:MINDWARP  制作協力:creativeman  web協力:NN